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ホームサーバー道場〜入門者編〜ここに注目!Windows Home Server の便利機能
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TEXT:清水理史    

Windows Home Server を利用すれば、家庭内のあらゆるデータをサーバーで集中管理でき、どこからでも活用できるようになる。

クライアントPC からWindows Home Server に接続すると、自動的に「Shared Folders on Server 」というショートカットがデスクトップに作成され、そこからサーバー上の共有フォルダにカンタンにアクセスすることができる。

共有フォルダには、ネットワーク上のユーザー全員がアクセス可能な「Music 」や「Photos 」、「Videos 」、「Public 」と、「Users 」配下にある自分のユーザー名のフォルダの2種類が用意される。前者は家族全員で共有するデータを保存し、後者にはプライベートなデータを保存するのに利用するとよいだろう。フォルダへのアクセス権は自由に設定できるので、たとえば「Videos 」フォルダを自分専用として利用することなども可能だ。

もちろん、保存したデータを活用するのもカンタンだ。
「Music 」や「Photos 」、「Videos 」フォルダでWindows Media Connect 2.0 による共有機能を有効にすると、ネットワーク上のPC からWindows Media Player 11 やXbox 360 などを利用して共有フォルダの音楽や写真、ビデオファイルを再生できる。
@サーバーでコンソールを起動
ファイル共有の使い方はカンタン。
まずはWindows Home Server にログオンし、デスクトップのアイコンやスタートメニューから「WindowsHome Server Console 」を起動
Aユーザーを追加する
管理コンソールが表示されたら、アイコンをクリックしてユーザーの追加を行なう。
PC で利用しているユーザー名とパスワードと同じものをサーバーにも追加しておこう
B共有フォルダができる
作成済みの共有フォルダに加えて、ユーザーを追加するとホームフォルダが自動的に作成される。
HDD が2台以上接続されている場合は、Duplication が有効となり、自動的に共有フォルダが二重化される
Cクライアントからアクセス
クライアントのデスクトップにある「Shared Folders on Server 」を開けば、サーバーの共有フォルダにアクセス可能。
自分のフォルダは「Users 」配下にある
デジオンのDiXiM などのDLNA サーバーと組み合わせれば、AV 家電、ネットワークメディアプレイヤーなどからの参照もできる(DiXiM はWindows Home Server に正式対応していないが、DOS/V POWER REPORT編集部で動作を確認した)。

このほか、リモートアクセス環境での共有フォルダの利用も可能となっており、外出先のPC からWeb ブラウザを利用してサーバーにアクセスして、ファイルを開いたり、ダウンロードしたりすることができる。
コンテンツ共有の設定
メディア共有機能を有効にすると、ネットワーク上のPC からWindowsMedia Player 11 を利用してメディアを参照可能。
対応製品であればメディアプレイヤーなども利用可能

デジオン
DiXiM2 Vista
デジオンのDLNAサーバー&クライアントソフト。
DLNA 対応機器との接続にも利用したいなら、Windows Home Serverにインストールしておきたいところ
DiXiM サーバー
DiXiM サーバーでWindows Home Server の共有フォルダを公開設定しておけば、Windows Media Connect 2.0 、DLNA のどちらでも同じフォルダを公開できる
外出先からWeb ブラウザでファイルにアクセス
@ダイナミックDNS を設定
サーバーの設定画面にある「Remote Access 」を利用すると、外出先からのアクセス環境を手軽に設定できる。ダイナミックDNS のサービスも無償で利用可能だ
AWeb ブラウザで接続
外出先のPC から取得した「homeserver.com 」ドメインにアクセス。Windows Home Server のページが表示されるので、登録済みのユーザー名とパスワードでログオンする
Bファイルを取得する
認証が成功すると、サーバー上の共有フォルダを参照可能に。フォルダ内のデータを開いたり、ダウンロードしたりすることができる。会社や出張先などからの利用に便利だ
DLNA サーバーの併用が最適
Windows Media Connect はマイクロソフト製品で採用されている技術となるため、接続環境が限られる。家電製品などとの接続を考慮すると互換性が高いDLNA サーバーの併用が最適だ
DOS/V POWER REPORT編集部で接続をテストした機器
◎ソニー
VGF-WA1
PC と接続して無線LAN 設定を済ませておけば、自動的にWindows Media Connect サーバーを見付けてサーバー上の音楽を再生できる
○ソニー/ BRAVIA
KDL-40J5000
DLNA クライアント機能を搭載するので、DLNA サーバーと接続すれば映像や音楽、静止画の再生/観賞が可能になる
◎デノン
D-F103
ネットワーク設定を終えてから「USB/NET 」モードに切り換えると、自動的にサーバーを認識して音楽が再生できるようになる
△東芝/ VARDIA
RD-E300
DLNA サーバー機能を搭載しているため、DLNA クライアントにコンテンツ配信が可能だが、本機自体はクライアント機能を持っていない
◎マイクロソフト
Xbox 360
Xbox ダッシュボードで「メディア」を選び、さらに「音楽」、「ビデオ」などの項目を選ぶとサーバーを自動的に探しに行ってくれる
△ソニー
VGF-DT1
DLNA に準拠した通信プロトコルを使用しているため、DLNA サーバーとして機能するが、DLNAクライアント機能は持っていない
Windows Home Server が単なるファイルサーバーではない理由の一つと言えるのが、高度なバックアップ機能を備えている点だろう。
Windows Home Server には、ネットワーク上のクライアントPC のバックアップ機能が搭載されており、あらかじめ決められたスケジュールに従ってクライアントのHDD を自動的にバックアップする。
ポイントはデータだけでなく、OS も含めたHDD の内容を丸ごとバックアップできる点だろう。
これにより、大切なデータをうっかり削除してしまったという場合に、バックアップからデータを復元できるだけでなく、HDD の障害などでOSが起動しなくなってしまった場合などでも、サーバー上のバックアップからPC 全体を復元することができる。
バックアップの状態もサーバー側できちんと管理されているため、たとえばスケジュールした時刻にPC の電源がOFF になっていた場合などは(スリープさせておけば自動的にバックアップ可能)、バックアップに失敗したことがきちんと記録され、クライアントに対してもその旨が通知される。
履歴管理も可能となっており、直前のバックアップだけでなく、以前のバックアップからデータを復元することもできる。
更新を重ねた文書ファイルなどを以前のバージョンに戻したいときなどに便利だ。
なおWindows Server 2003R2 にはファイルの履歴を管理する方法として、ボリュームシャドーコピーが搭載されている。
Windows Home Serverでも利用可能だが、標準では無効になっているので有効にしておこう。

サーバーHDD を可視化
Windows Home Server のストレージ管理画面。サーバーのHDDの状態を管理できるほか、共有フォルダや複製、バックアップなど、用途ごとの容量もグラフ表示される。なお、増設したHDDは、そのままではNot Added と表示される。Add でサーバーのストレージとして認識させると、ボリュームの一員として追加される

HDDを追加しても
単一ボリュームに見える

Windows Home Server では接続されているHDD が単一ボリュームとして管理される。たとえば複数台のHDD が接続されている場合でも、単一のボリュームとして認識され、20GB のシステム用C ドライブと残りのD ドライブに分けられる。Serial ATA などの内蔵HDD と外付けのUSB HDD も一つに見えるので、USB HDD などによる容量増設が容易に行なえる。
Windows Home Server はPC ベースなのでHDDの増設も簡単。すべて単一ボリュームにまとめられるので、管理も楽だ
 
バックアップのスケジュール 状況を一覧できる
バックアップのスケジュールは標準では午前0時。クライアントをスリープさせておけば、自動的に起動してバックアップが行なわれる。データの保持期限も設定できる
  バックアップの状態はクライアントごとに確認可能。データを復元したいときは、PC をダブルクリックすることで、バックアップされたデータを参照できる

ボリュームシャドーコピーを有効に
ボリュームシャドーコピーの機能は標準では無効になっている。マイコンピュータからドライブのプロパティを表示し、「Enable 」をクリックして有効化しておこう
以前のバージョンを取得
  Windows Vista の場合、UltimateとBusiness を利用すれば、「以前のバージョン」で共有フォルダのデータを以前の状態に復元することができる
リストアCD でシステムを復元する
@リストアCD で起動
HDD 障害の場合などは、ネットワーク経由でPC 全体を復元することも可能。
Windows Home Server に付属するリストアCD を使ってクライアントを起動する
ALAN 上のサーバーを認識
ネットワーク上のWindows Home Server を認識すると、サーバーに接続するためのパスワードが要求される。
管理者パスワードを入力して続行する
B復元したいクライアントを選択
サーバー上に保存されているバックアップの中から、どのPC のデータを復元するかを選択する。
コンピュータ名を選択して復元データを選択する
C複数の履歴から選んで復元
複数の履歴が保管されている場合は、復元するデータを選択することもできる。とくに理由がなければ、最新のバックアップを選択して、直前の状態に戻す
D復元先ドライブなどを選択
必要に応じて、パーティションの設定や復元先ドライブの選択なども可能だが、そのままの構成でよければ、ネットワーク経由での復元が開始される
Eあとは自動で復元が進む
無事に復元が完了。「Finish 」をクリックするとPC が再起動され、以前の状態でPC が起動する
スマートなクライアントバックアップ
Windows Home Server のバックアップ機能は、基本的に差分をバックアップするというスマートな設計になっている。
このため、複数世代の履歴を管理する設定にしていても、サーバーのHDD 容量はさほど消費しない。
また、複数台のクライアントPC の間で共通のファイル(DLL などのシステムファイル)を重複してバックアップすることがないので、バックアップにかかる容量を大幅に節約できる。
WHS Connector を起動
サーバーの管理はクライアントからリモートで可能。Windows Home Server Connector を利用し、リモートデスクトップと同じ仕組を利用してサーバーのコンソールを表示する
パスワードを入力
サーバーの管理コンソールに接続するには、管理者パスワードが必要。インストール時に設定したパスワードを入力すると管理コンソールが表示される
コンソールが開く
管理コンソールの画面は、ローカルでアクセスした場合とまったく同じ。コンピュータやユーザーの管理、ストレージの管理など、あらゆる管理が可能だ
Windows Home Server には、基本的にディスプレイやキーボード、マウスは必要ない。

サーバーの設定や管理は、すべてクライアントPC からリモートで実行できるからだ。
クライアントでWindows Home Server Connector を起動すると、リモートデスクトップと同様の仕組を利用して、サーバーの管理コンソールに接続できる。これによって、ユーザーを追加したり、バックアップのスケジュールを変更したり、ストレージを管理したりといった作業が可能となる。

同様の管理はインターネット経由でも実行できる。
事前にRemote Access の設定をすませておけば、ダイナミックDNSによってWeb ブラウザでサーバーに接続できるようになり、管理コンソールの操作がリモートで行なえる。
Connector をインストールしておこう
管理だけでなく、バックアップや状態確認など、Windows Home Server の機能をフルに活用するには、クライアントPC に「Windows Home Server Connector 」をインストールしておく必要がある。
付属のCD から忘れずにインストールしておこう(手順はインストール手順を参照)
外出先からWeb ブラウザでファイルにアクセス
Web ブラウザで管理
homeserver.com のドメインを利用してWeb ブラウザでアクセスすれば、自宅同様に外出先からもサーバーの管理コンソールを利用可能。
リモートでの管理が行なえる
外から自宅PC にアクセス
外出先からのリモートアクセスは、サーバーだけでなく、家庭内LAN 上のクライアントに対しても有効。
Web ブラウザでリモートデスクトップによる接続もできる
ブラウザでリモートデスクトップ
リモートデスクトップで接続したところ。
クライアントのデスクトップがそのままWeb ブラウザ内に表示され、データの参照やアプリケーションの利用が可能となる
Windows Home Server の魅力は、何と言ってもその扱いやすさだ。
いくら高機能でも、その機能を使いこなせなければ意味がない。
その点で、Windows Home Server はWindows Server 2003 R2 の機能を分かりやすいGUI で包み込み、誰もが手軽に扱えるように工夫されている。
操作も単純で分かりやすく、コンピュータやユーザーなどカテゴリーごとに分類された画面をダブルクリックや右クリックなど、使い慣れたWindows の操作そのままで管理することができる。
Windows Server 2003 を使ったことがないユーザーであっても、数分も触れば、すぐに操作できるようになるはずだ。
おなじみのスタートメニュー
見慣れたスタートメニューから操作を始めるWindows でおなじみのスタイルは、Windows Home Server でも健在だ
ユーザー追加ウィザード
ユーザーの追加はウィザード形式で行なわれるので理解しやすい。もちろん、ユーザー名に日本語を使うこともできる
ネットワークの状態を監視
ウイルス対策ソフトの未導入など、ネットワーク上の問題点を監視してレポートする機能を搭載。HDD 容量の低下なども検知する

設定項目をまとめて変更
コンソールから設定ダイアログを呼び出すことで、各種設定項目をまとめて確認、変更できる。ダイナミックDNS の設定もここから行なう
日本語入力も可能
Windows Home Server は英語版だが、日本語IME が搭載されているので、日本語入力にはまったく支障がない
デスクトップ検索を統合
タスクバーにデスクトップ検索機能が統合されているため、素早くファイル検索を行なったり、プログラムを起動したりできる
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